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ゲーム自体は中身もクソもないスッカスカの虚無ゲー。 以下は詳細な感想。ネタバレ全開です。

体験版の出来や公式HP等の情報見るを限りでは私がこのゲームに期待していたのは以下の三つ。
・1~5までカーストよろしく身分によって分かれた区が存在する世界で地位を上げる野望を抱く主人公の成り上がりモノ。 ・葉子、楓など共通時点では好感度が低いヒロインが多かったので、それらを横暴極まりない俺様主人公がどう攻め落とすのか。
特に衣笠先生の信者と常日頃から声高に叫んでいる私としては二つ目の理由は大きかったです。
◆楓ルート
さて、成り上がりモノとは言うものの、その方法は自分より身分が上の女の子(主人公は一区=ユートピアのトップに君臨する資産家・来栖川家の令嬢である葉子に狙いを絞っています)を籠絡し、婚姻関係を結ぶことで自身の地位を上げ、より上の区に移ることというヘボさ。 ぼっちにはざっくり分けると、本当に一人でいることが好き/何かしらの理由で素直にはなれないが、実のところは人と関わりたい構ってちゃんの二つのタイプがあると思っていますが、今回は後者でした。
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そんな様子は割りと良く描けていたのではないかと思います。ディストピアではヒロインと主人公の心境の変化が急すぎて付いて行けない所が多々ありましたが、楓はその辺りが比較的マシでしたしね。
楓がぼっちで居る理由は優秀な姉が居て、両親の期待の眼差しから家でも外でもそれと常に比べられているのではないか、という疑心暗鬼に囚われ、人と関わるのが嫌になったという王道。 ぶっちゃけ、楓は救ったものの、一区の楓に対して三区の主人公が関係を持ったことで生まれたお家の問題は何も解決していない、というか逃げたまま終わったので、この先の二人は大丈夫だろうかという心配しかありませんが、これでもディストピアではマシなルートというのがなんとも。
◆瑠璃子ルート
というよりこのライター、ユートピアとかディストピアもそうですけど、背景設定軽く作っただけで、絶対深い所まで考えてないよ……。
瑠璃子編では体験版で大方が予想した通り、物語冒頭の虐殺劇が主人公と早乙女の仕業であることが明かされます。 本来ならこの時点で瑠璃子は始末されますが、手放したくない主人公は瑠璃子を説得、主人公よりも数段厳しい早乙女も瑠璃子が裏切る心配はなくなったと見るとそのまま恋人エンド。
瑠璃子が主人公を容認するに至った理由としてはかなり苦しいですけど、
・約十年という母よりも長い間、同じ時間を過ごしてきたという事実。 やってることが外道過ぎてそれをカバーできる材料もないので、どう考えても無理がありますが、こんなんでも後の二人に比べるとかなりマシというのが怖い。
◆朱莉ルート
葉子たちから隠れつつ更に関係を進めついに恋人になるも、朱莉が葉子に主人公と恋仲になったことを報告してしまう。 葉子が望むのは二つ。主人公の自主的な退学と朱莉との関係を断つこと。
ここまで追い詰められて、自分は朱莉を道具としてではなく、一人の女として好きになっていたのだとか都合良くのたまい始める主人公の情けなさ。自分の身辺を探られることは当然分かっているだろうし、それに人一倍気を付けて然るべき境遇の持ち主なのに何の対策もせずに取り乱すアホさ。 別に性格悪くて喧嘩も弱い、プライド捨てる行動があってもそれは問題では無いんですけど、あまりにも口だけなのがなあ。最後の最後に自分の策でひっくり返すとかではなく、暴走してどこかに激突したら全部他人任せの考えなしなのが救えない。
この後は葉子から引導を渡される前に朱莉に自分から本物の曽我亮太を殺したことを打ち明け、朱莉もそれを即受け入れて、葉子との和解交渉は私も出向くと都合の良い人形振りを見せつけます。なんなんだこれ。なんでノータイムで受け入れられるんだお前。そもそも曽我のどこが好きなんだ。愛だ何だの言うなら教えてくれ。こちとらこじらせキモータだから物語のない恋愛なんて理解できんのだわ。
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茶道具 炉用 炭籠 炭かご 竹美斉 唐筆篭炭斗
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葉子ちゃんほんま可哀想。
この力は、愛情など抱いていなかったオレを変えてしまったのだ(迫真)。
◆葉子ルート
実質的なトゥルールート。だから丁寧だとか納得がいくものが用意されているかというとそんなこともなく、片手間で作ったような展開の連続で笑えます。
何とかして葉子に近づきたい主人公。しかし、葉子自身が主人公を嫌っている+付き人気取りのクラスメイトが居るため中々手を出せません。 悩みの種である不良の脅威を取り除き恩を売り、殊勝な態度に切り替えることでそいつとは違い邪な考えではなく、純粋にお近づきになりたいアピール+葉子を助けるために坂崎と揉めたことで坂崎から脅迫を受けるようになるので、それを使い葉子の良心を擽るためのようです。
作戦は葉子の今までのお前はなんだったのだというチョロさや付き人が体調不良で離脱している等の追い風も有り、成功。葉子とは恋仲になり、坂崎も神楽と同じ記憶消去の薬を飲ませることで廃人化させて取り除きました。 朱莉ルートと同じパターンですね。そして当然の如くそれらを受け入れるヒロイン。ユートピアの連中の頭はどうなっているのだ。受け入れるにしてももう少し何かないのか。
付き人くんは葉子の父親にも報告していたので当然呼び出される主人公。いつものように横暴な態度で望むも歯牙にも掛けられず追い返されます。
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作中で少しだけ出ていた来栖川父が起こした特区開発計画は自分たちのことをロクに考えず好き放題していたユートピアの連中と一緒の所になんて居られない! そうだ、今度は奴等を下に突き落として俺達ディストピア民の奴隷にしてやるんだ! という意趣返しの計画。
……あ ほ く さ。
そもそもディストピアの描写がペラッペラというより皆無な上に一区~五区という設定を作った割には格差の描写も大してないというのが大問題。この手の反逆モノで一番重要な主人公が社会に対して抱いている憎悪とかそれを壊そうという気概がまるで足りていないというか“ない”んですよね。高層の豪遊ぶりとか低層の現状話とか主人公のディストピア時代で受けてきた苦しみなどをもっと掘り下げるべきでしょ。特にこの手の設定ならモブを有効に使ったほうが絶対に良いのに立ち絵有りのキャラしか物語で描写されないしな……ディストピアについても主人公が一言、苦しかった(小並感)と発言するだけだし、本当に幻状態。なんなの、ライターは結局この作品でなにがしたかったの??????????? それにライターが違うといえばそれまでですが、衣笠のゲームであるような無茶ぶり選択肢、ADVのシステムを使ったイタズラ染みた演出も殆どなかったですしね、残念。
◆えっちなしーん
シーンは衣笠よりは少し長い程度で使い物になりません。以上。もう疲れた。
葉子・楓……3
朱莉・瑠璃子……4
神楽……1
感想は以上です。 衣笠は締めがアレなだけで、話を展開させていく力は十分でしたからね。このライターはまず、話を展開させることが出来ていない。
歌はOP・ED共に良かったです。サントラもしっかりfullver収録。テキストのテンポも良く、クッソ短い紙ストーリーなので無駄に長いクソゲーと違い本格的に苦しむ前に終わらせることも出来ました。好きな声優も結構起用されていましたしね。なので点数はこれでもかなり甘めに付けた方です。